テーマ : 高校野球 静岡

⚾浜松開誠館、7回コールド 全国高校野球静岡大会準々決勝

浜松開誠館―掛川西 4回裏浜松開誠館1死二塁、浜松開誠館の広崎が適時二塁打を放ち、7―0とリードを広げる=清水庵原球場(写真部・坂本豊)
浜松開誠館―掛川西 4回裏浜松開誠館1死二塁、浜松開誠館の広崎が適時二塁打を放ち、7―0とリードを広げる=清水庵原球場(写真部・坂本豊)
浜松開誠館―掛川西 3回裏浜松開誠館2死二塁、主戦の高橋(1)に声を掛ける掛川西ナイン
浜松開誠館―掛川西 3回裏浜松開誠館2死二塁、主戦の高橋(1)に声を掛ける掛川西ナイン
浜松開誠館―掛川西 4回裏浜松開誠館1死二塁、浜松開誠館の広崎が適時二塁打を放ち、7―0とリードを広げる=清水庵原球場(写真部・坂本豊)
浜松開誠館―掛川西 3回裏浜松開誠館2死二塁、主戦の高橋(1)に声を掛ける掛川西ナイン

 ▽準々決勝(清水庵原第2試合)
掛川西
0000000―0
006100×―7
浜松開誠館
 (7回コールド)
▽二塁打 広崎2、加藤、深谷(浜)
▽試合時間 1時間45分


 【評】浜松開誠館が投打で掛川西を上回り、7回コールド勝ちした。
 浜松開誠館は三回に1番深谷からの6連打など、打者一巡の猛攻で一挙6点を先取。四回にも2本の二塁打で加点した。先発広崎は六回を散発3安打の無失点に封じ、試合をつくった。
 掛川西は先発高橋が相手につかまり、大量失点。打線も六回まで得点圏に走者を進められず、援護できなかった。七回もあと一本が出なかった。

左腕の広崎が投打でけん引  8強入りを果たした浜松開誠館の進撃が止まらない。同じシード校の掛川西をコールドで退け、4強に進出。投打でチームをけん引したのは、3年生の左腕広崎だ。
 まずは2番に入った打撃で、4打数4安打の大当たり。三回には外角のスライダーをしぶとく左前に運び、大量得点の口火を切った。「逆方向を意識して体が開かないように」と球をしっかりと捉え、左打席から左右中央と広角に打ち分けてみせた。
 今大会2度目の登板となったマウンドでも、威力のある直球と得意のスライダーを駆使して凡打の山を築いた。6回を零封し、「成長を感じている」。主戦の右腕近藤、4回戦で完封した左腕松井に負けじと力強い投球を披露した。
 試合前には佐野監督からは「甲子園に行ける、という自信を持ってやった方が良い」との声掛けがあった。広崎が「今日みたいな試合が続けられるように」と手応えを示せば、吉松主将も「自信になった」とうなずく。あと2勝。開誠館ナインが初の栄冠を視界に捉えた。

唯一の公立校 掛川西消える  公立校で唯一8強入りしていた掛川西の戦いが幕を閉じた。コールドという結果に、小原光主将は「悔しい気持ちしかない」と目元を拭った。
 高橋、堀口の2年生バッテリーが相手打線にのみ込まれ、序盤で大差をつけられる展開。反撃を図ろうと四、五回と続けて先頭打者が出塁したが、その後が続かず、流れを引き寄せられなかった。
 それでも大石監督は「諦めず、力を出し切った」と声を詰まらせながらナインをねぎらった。バッテリーにとってはこの経験が次への糧となる。小原光主将は「来年こそ甲子園に」と後輩に思いを託した。

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