⚾藤枝明誠圧倒７点　コールド発進　全国高校野球静岡大会２回戦

藤枝明誠―誠恵　７回表藤枝明誠無死一塁、２点本塁打を放ち生還する寺下（右）＝焼津球場

　▽２回戦（焼津第１試合）
　藤枝明誠　
　００１０３１２―７
　０００００００―０（７回コールド）
　誠恵
　▽本塁打　寺下（藤）
　▽二塁打　皆川、寺下、伊藤（藤）岩田（誠）▽暴投　池田（誠）
　▽試合時間　１時間４９分

　【評】投打で圧倒した藤枝明誠が誠恵を７回コールドで下した。
　藤枝明誠は三回、相手の失策で先制すると、五回に寺下が走者一掃の３点適時二塁打を放った。六回は井手尾の適時打で加点し、七回は寺下の２点本塁打で差を広げた。
　誠恵は初回に２死二、三塁の好機をつくったが、生かせなかった。二回以降は相手投手陣に２安打に封じられた。
　大黒柱寺下　投打で躍動
　チームの大黒柱が投打で躍動した。藤枝明誠の主戦寺下は５回を被安打３の無失点７奪三振。打っては４安打５打点と暴れ、初戦で固くなっていたチームを勢いづけた。
　対応力の高さと優れた技術が発揮された打席だった。追加点がほしかった五回１死満塁、内角低めの直球を強引に引っ張らず、逆方向の左中間に運んだ。「追い込まれていたので、（直球と変化球の）どちらも対応できるようにした。ボールの内側を打つことができた」と胸を張った。
　良い感覚で臨んだ七回の第４打席は内角直球を無心で振り抜き、右翼席へ。公式戦初の本塁打に笑みを浮かべた。
　光岡監督は「エースと４番を任せるくらい信頼している選手」と期待を寄せる。寺下は「自分たちの野球を貫いていきたい」と次戦へ気を引き締めた。