テーマ : 高校野球 静岡

記者コラム「清流」 天下取りへ高まる期待

 全国高校野球選手権に初出場した浜松開誠館は、甲子園でも堂々たる戦いぶりだった。初戦は東海大熊本星翔に鮮やかな逆転勝ち。2回戦は北海にサヨナラ負けも、勝利への執念は伝統校に引けを取らなかった。
 7月の静岡大会で開誠館の地元浜松球場での3試合を取材した。沼津商に2―1で逃げきって4年ぶりに突破した初戦から尻上がりに調子を上げ、浜松を離れた後も破竹の勢いで勝ち上がった。決勝は近藤愛斗投手が初先発。8失点も打線が援護して打ち勝った。甲子園に出るだけでなく、勝つことを目指したチームに最高の一体感が生まれた。
 甲子園のインタビューで佐野心監督は「家康のように、少しずつ力を付けて天下を取りたい」と言った。今年で終わらない、来年以降も期待を抱かずにはいられなくなる名言だった。
(浜松総局・大山雄一郎)

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