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⚾浜松開誠館16強ならず サヨナラで北海に敗れる 全国高校野球選手権

 第105回全国高校野球選手権記念大会第9日は14日、兵庫県西宮市の甲子園球場で2回戦を行い、静岡県代表で初出場の浜松開誠館は北海(南北海道)に2―3でサヨナラ負けを喫し、3回戦進出はならなかった。

浜松開誠館―北海 2回戦を敗退し、引き揚げる浜松開誠館ナイン=14日午後、兵庫県西宮市の甲子園球場(写真部・宮崎隆男)
浜松開誠館―北海 2回戦を敗退し、引き揚げる浜松開誠館ナイン=14日午後、兵庫県西宮市の甲子園球場(写真部・宮崎隆男)
浜松開誠館―北海北海打線を7回1失点に抑えた浜松開誠館の広崎=甲子園(写真部・宮崎隆男)
浜松開誠館―北海北海打線を7回1失点に抑えた浜松開誠館の広崎=甲子園(写真部・宮崎隆男)
浜松開誠館―北海8回表浜松開誠館2死一、三塁、適時打を放つ本多駿=甲子園(写真部・宮崎隆男)
浜松開誠館―北海8回表浜松開誠館2死一、三塁、適時打を放つ本多駿=甲子園(写真部・宮崎隆男)
浜松開誠館―北海 2回戦を敗退し、引き揚げる浜松開誠館ナイン=14日午後、兵庫県西宮市の甲子園球場(写真部・宮崎隆男)
浜松開誠館―北海 2回戦を敗退し、引き揚げる浜松開誠館ナイン=14日午後、兵庫県西宮市の甲子園球場(写真部・宮崎隆男)
浜松開誠館―北海 7回裏にマウンドでナインを鼓舞する浜松開誠館の吉松(中央)=14日午後、兵庫県西宮市の甲子園球場(写真部・宮崎隆男)
浜松開誠館―北海 7回裏にマウンドでナインを鼓舞する浜松開誠館の吉松(中央)=14日午後、兵庫県西宮市の甲子園球場(写真部・宮崎隆男)
浜松開誠館―北海 9回裏北海、試合に負けて帽子で顔を覆う浜松開誠館の近藤=甲子園(写真部・宮崎隆男)
浜松開誠館―北海 9回裏北海、試合に負けて帽子で顔を覆う浜松開誠館の近藤=甲子園(写真部・宮崎隆男)
浜松開誠館―北海 ベンチから指示を出す浜松開誠館の佐野監督=14日午後、兵庫県西宮市の甲子園球場(写真部・宮崎隆男)
浜松開誠館―北海 ベンチから指示を出す浜松開誠館の佐野監督=14日午後、兵庫県西宮市の甲子園球場(写真部・宮崎隆男)
浜松開誠館―北海 試合を終えて悔しさをにじませる浜松開誠館の近藤(右から2人目)=甲子園(写真部・宮崎隆男)
浜松開誠館―北海 試合を終えて悔しさをにじませる浜松開誠館の近藤(右から2人目)=甲子園(写真部・宮崎隆男)
浜松開誠館―北海 2回戦を敗退し、引き揚げる浜松開誠館ナイン=14日午後、兵庫県西宮市の甲子園球場(写真部・宮崎隆男)
浜松開誠館―北海北海打線を7回1失点に抑えた浜松開誠館の広崎=甲子園(写真部・宮崎隆男)
浜松開誠館―北海8回表浜松開誠館2死一、三塁、適時打を放つ本多駿=甲子園(写真部・宮崎隆男)
浜松開誠館―北海 2回戦を敗退し、引き揚げる浜松開誠館ナイン=14日午後、兵庫県西宮市の甲子園球場(写真部・宮崎隆男)
浜松開誠館―北海 7回裏にマウンドでナインを鼓舞する浜松開誠館の吉松(中央)=14日午後、兵庫県西宮市の甲子園球場(写真部・宮崎隆男)
浜松開誠館―北海 9回裏北海、試合に負けて帽子で顔を覆う浜松開誠館の近藤=甲子園(写真部・宮崎隆男)
浜松開誠館―北海 ベンチから指示を出す浜松開誠館の佐野監督=14日午後、兵庫県西宮市の甲子園球場(写真部・宮崎隆男)
浜松開誠館―北海 試合を終えて悔しさをにじませる浜松開誠館の近藤(右から2人目)=甲子園(写真部・宮崎隆男)


▽2回戦(13時15分、30000人)

浜松開誠館     000100010―2
北 海(南北海道) 000000111x―3
 (共同)

▽二塁打 深谷=1回、吉松=2回、本多駿=4回、大石=5回▽残塁 開6北13▽併殺 開1(吉松―鈴木―加藤)今北=3回、北0▽捕逸 大石=1回▽暴投 岡田2=3、4回
▽審判(球)乗金、四方、野口、土井
▽試合時間 2時間11分

 【評】浜松開誠館は終盤までもつれる接戦を演じたが、北海にサヨナラ負けを喫した。
 浜松開誠館は四回、先頭本多駿の右中間への二塁打などで好機をつくり、吉松の左翼への犠飛で先制した。追い付かれた直後の八回には、本多駿が右前に勝ち越し打を放った。
 先発広崎は丁寧にコーナーを突き六回まで無失点と好投したが七、八回にそれぞれ1点ずつ失った。同点の八回途中に救援した近藤は、2死満塁のピンチを左飛に打ち取って切り抜けた。だが九回1死二塁の場面で直球を左越えにはじき返された。

6回まで無失点 制球さえた 広崎「満点」
 浜松開誠館の先発を託された広崎は、六回までゼロを並べる「自分の中では満点」の好投で、役割を十分に果たした。追い付かれて八回途中で降板。試合巧者の北海に最後は競り負けたが、「できる限りのことを全部やり、楽しく終わることができた」。攻守でチームを支えた左腕は、自分たちの野球を甲子園の舞台で存分に発揮し、大きな充実感を抱いた。
 後ろにはエース近藤ら3人の投手陣がいると思うと、一球一球を全力で投げることができた。走っていた直球を軸に押し、変化球を交えながら制球で勝負する自身のスタイルが強豪相手に通用した。「ピンチでも楽しく投げられた」と最高の投球に胸を張った。
 下級生のころから公式戦に出場し、期待されながらも、今春はけがもあり背番号は14に降格。満足な結果を出すことができなかった。だが、今夏は攻守で躍動。誰もが認める中心選手としてチームを引っ張った。「後悔はない。初めて甲子園に出られて、最高の仲間と野球ができてよかった」。仲間に感謝し、最後は笑顔で甲子園を後にした。
本多駿 4番の仕事 双子の兄・優とそろって出場  初戦を無安打に終わった浜松開誠館の4番本多駿が、2回戦で全得点に絡む活躍を見せた。センター返しを意識して積極的に打ちにいき、四回、右中間深くへの二塁打で好機をつくると、同点の八回には勝ち越しの右前打を放った。
 敗れはしたが主軸らしい本来の姿で打線をけん引した。憧れの甲子園で仕事を果たし「打てて良かった。とても楽しくプレーできたし、感動した」と振り返った。
 この日は双子の兄優も先発出場し、安打を記録。優は「親孝行ができた。2人でプレーするのはこれが最後だと思うので、良い経験だった」と話す。
 駿も「兄弟で甲子園で野球ができ、とても良い思い出。うれしかった」と喜んだ。そろってスタメンに名を連ね、最後に兄弟で躍動した。
近藤渾身の投球 夢舞台に充実感 「自信の球で打たれた」  九回裏1死二塁、浜松開誠館の近藤が投じた渾身(こんしん)の直球は、左翼の頭上にはじき返された。外角中心に攻めた後、捕手の新妻とあうんの呼吸で選択した内角への真っ向勝負。打球を目で追ったエースは静かに天を仰ぎ、「自信のある球で打たれた。相手の方が上だった」と涙を拭った。
 「自分の直球が全国でどこまで通用するか試したい」と意気込み甲子園へ乗り込んだ。「直球でも変化球でも勝負できた」と自身の投球を振り返る。「夢が現実になり、全員で戦ってこられた。開誠館に来て楽しい3年間だった」
いいゲームができた  浜松開誠館・佐野監督の話 いいゲームができて、本当に幸せ。ここからさらに上にいくには全ての選手のレベルアップが必要とも感じた。
相手が一つ上だった  浜松開誠館・吉松主将の話 初出場で1勝できたし、自分たちの力は出し切れた。負けたのは悔しいけど、近藤はいい球を投げていたし、相手が一つ上だった。
北海はまたも サヨナラ勝ち  北海は終盤に粘りを発揮し、2試合続けてサヨナラ勝ちした。
 追い付いた直後の八回に再びリードされたが、その裏に先頭打者関の中前打を口火に同点に。そして迎えた九回1死二塁で打席には関。「自分が打つしかない」。内角の直球を鋭く振り抜くと、高校で初めてというサヨナラ打に。「ベンチから全員が迎えてくれて、うれしかった」と目を輝かせた。
 夏最多40度出場の伝統校。1回戦も終盤に追い付き、延長で明豊を下した。
 

いい茶0

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