テーマ : 高校野球 静岡

⚾聖隷小技光る 終盤4点 4番・山崎 反撃の一打 全国高校野球静岡大会3回戦

聖隷クリストファー―浜松修学舎 8回表聖隷クリストファー無死満塁、同点の適時打を放ちガッツポーズする山崎(右)=浜松球場(浜松総局・山川侑哉)
聖隷クリストファー―浜松修学舎 8回表聖隷クリストファー無死満塁、同点の適時打を放ちガッツポーズする山崎(右)=浜松球場(浜松総局・山川侑哉)

 ▽3回戦(浜松第1試合)
聖隷クリストファー000000040―4
浜松修学舎    000100000―1
▽三塁打 鈴木虎(浜)▽二塁打 堀内(聖)永川(浜)
▽試合時間 1時間46分


 【評】聖隷クリストファーが終盤に逆転し浜松修学舎を下した。
 聖隷は1点を追う八回、山崎の左前適時打や堀内の右前二塁打などで一挙4点の勝ち越しに成功した。
 浜松修学舎は四回に上西の右前適時打で先制するも、五回の鈴木虎の三塁打の好機を生かせず、リードを守れなかった。

相手走塁ミスから流れ
 聖隷クリストファーが小技を生かし、終盤で逆転勝ちを飾った。1点を追う八回、無死一塁で大高、石橋が絶妙なバントで出塁して満塁。絶好のチャンスで打席に立ったのは4番山崎。直球を捉え快音を響かせた打球は左方向に飛んで適時打となり、同点に追いついた。4番の意地の一発が空気を変えると、反撃は止まらない。続く堀内が2球目のスライダーを見逃さず、右翼への二塁打で勝ち越しに成功。「とにかく外野に運びたかった。思いのほか伸びてくれた」と笑みをこぼした。
 劣勢だった流れを変えたのは、五回の守りだ。先発曽布川が中越え三塁打を浴び、一走が本塁にかえって追加点を奪われたかと思われた。しかし、捕手井上が審判にアピール。本塁を踏み忘れた相手のミスを見逃していなかった。昨秋の浜松市内大会で同じ場面を経験した井上。「その試合以降、相手のミスを見逃さないことを徹底して意識してきた。あの1点を防げたのは大きかった」と胸を張った。
 2度の接戦を勝ち進んできた聖隷。「最少失点に抑え、ワンチャンスをものにする」と聖隷ナインは声をそろえる。次戦も目の離せない試合展開が期待される。(浜松総局・小林千菜美)

浜松修学舎 序盤に主導権 サイドスロー永川 力投
 序盤は浜松修学舎が試合の主導権を握っていた。1―0とリードした五回の攻撃で本塁ベースを踏み忘れ、突き放せなかったことに、藤崎監督は「あれも野球。選手はその後も平常心を保ってやったが、聖隷の執念にやられた」と話した。
 主戦永川は七回まで2安打に抑えるなど力投した。元々は外野手だったが、1年前に投手に転向。監督に横手投げを勧められ、はまった。初めて1番を背負った今夏は「自分が思うような投球ができた」と胸を張った。

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